
「再会」と呼べる「出会い」
第20章 見送る人
朝焼けに照らされた彼らの中心で
私の曾祖父は横たわっていた。
百年前から変わらぬ姿の彼は
私達の、時に父となり、友となり
いつも側にいてくれた。
私が六十を手前にした今でも
彼は私にとって家族で、心の支えで、
失うことなんて絶対に考えられない。
「次朗!」
前世の兄である晴一君が駆け寄る。
彼は私と共に、
みんなの帰りを待っていた。
百年前の惨事を繰り返す事があった際の、
万が一の時のために。
「…」
光が龍の形になって次朗さんを包んだ。
傷が消えていく。
周りを囲んだみんなにもそれは広がり
暖かな光と空気が一体を包んだ。
水守の癒やしと浄化の力だ。
「に …さん」
次朗さんの瞳が開いた。
「次朗!!」
晴一君が次朗さんを、抱きしめる。
みんなも一斉に駆け寄った。
良かった。
本当に良かった。
「キヨただいま
ちょっと 泣き過ぎだよ」
あぁ いつもの笑顔だ。
「おかえりなさい…!!」
*…*…*…*…*…*…*
私の曾祖父は横たわっていた。
百年前から変わらぬ姿の彼は
私達の、時に父となり、友となり
いつも側にいてくれた。
私が六十を手前にした今でも
彼は私にとって家族で、心の支えで、
失うことなんて絶対に考えられない。
「次朗!」
前世の兄である晴一君が駆け寄る。
彼は私と共に、
みんなの帰りを待っていた。
百年前の惨事を繰り返す事があった際の、
万が一の時のために。
「…」
光が龍の形になって次朗さんを包んだ。
傷が消えていく。
周りを囲んだみんなにもそれは広がり
暖かな光と空気が一体を包んだ。
水守の癒やしと浄化の力だ。
「に …さん」
次朗さんの瞳が開いた。
「次朗!!」
晴一君が次朗さんを、抱きしめる。
みんなも一斉に駆け寄った。
良かった。
本当に良かった。
「キヨただいま
ちょっと 泣き過ぎだよ」
あぁ いつもの笑顔だ。
「おかえりなさい…!!」
*…*…*…*…*…*…*
