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「再会」と呼べる「出会い」

第3章 再会日和

数は多いわけじゃないけど
内容は悪くない。
日常的に使えそうな家庭料理から
プロの技が書かれたもの、
お菓子の作り方など
ある程度は置いてある。

私は
『はじめてつくる定番おやつ』
を手に取った。

体験入部の参考になりそうな物は…

「お団子もいいね
 お花見の頃になると
 必ず食べたくなるんだよね」

ミッチがページを見て言った。

うん、いいかも!
お団子なら、アレンジ利くし…

「お豆潰したのも
 こないだ食べておいしかったよ」

「ヌタ、だっけ?
 お団子って色々な
 食べ方があって私も好き!
 ヨモギとか練り込んでも美味しいな」

ミッチとはよく、
食べ物の話で盛り上がる。

「体験入部、お団子もいいなぁ」

「わたし、試食に行くよ」

ニカっとミッチが笑った。

「きてきて!」

「楽しそうねぇ
 ミカティ、
 今度は何作ってくれるの?」

本を借りたヤマチャンも合流した。

「お団子じゃーん、
 そう言えば
 お花見にはお団子、だよね」

私はこの本を借りる事にした。
カウンターに持って行く。

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