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先生、駄目ですっ……

第2章 図書委員の継承

「きれいな人……」

カメラに向かってそっと微笑むその先生は儚げで美しかった……

「それでその、その先生とは……恋が実ったんですか?」

聞きたくないのに聞いてしまう。

先生は少し目を細めて悲しそうにも見える笑顔で首を横に振った。

「その先生は僕が高校三年生の頃結婚してね……まぁ、淡い思い出だよ」

「そう……なんですか」

なんだかホッとしたような、残念のような気持ち……

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