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先生、駄目ですっ……

第12章 図書委員の継承  3

とにかく走って先生の胸に抱きついた。

「ごめんな、波奈……」

ぎゅっと抱き締められて私は糸が切れたようにボロボロ泣いた。

「もう来てくれないんじゃないかって思った……バカっ……先生のバカっ……」

「悪かった……」

泣いてる顔をきゅっと上げられ、先生は優しくキスをしてくれた……

「ごめん。波奈」

「ううん……来てくれて……ありがとう……」


辛かったけど先生はちゃんと来てくれた。

だからもう、心配なんてしなくていい……

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