テキストサイズ

先生、駄目ですっ……

第12章 図書委員の継承  3



「お茶でいいか? ジュースにする?」

炎天下の下、待ち続けて体力がなくなっていた私を気遣って先生は家に連れてきてくれた。

「缶カクテルで」

「馬鹿。ほら」

笑いながら先生はオレンジジュースを渡してくる。

自分は缶カクテルをぷしゅっと開けた。

「先生だけズルい!!」

「先生は大人だからいいの」

飲めもしないアルコールを欲しがって困らせてしまう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ