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先生、駄目ですっ……

第13章 鬼の生活指導教員 3

琴子も阿久津も私なんかよりずっと大人で、昨日のことはもう思い出にしてしまっているかのようだ。

私が一人拗ねている。

でも、いい。

振られた翌朝に平然としてる琴子の方が不自然だし、普通に接してくる阿久津もムカつく。


「あっ……」

砂浜まで来たとき、私は思わず足が止まった。

昨日、私たちがきれいに掃除した砂浜にごみが散乱していたからだ。

昨日花火をして遊んでいた奴らがろくに後片付けもしないで散らかしたままになっていた。

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