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先生、駄目ですっ……

第15章 カテキョとお嬢様 3

「急でごめん……」

先生は頭を撫でてくる。

「本当に……急すぎですよ……なんでもっと早く……」

ひっくひっくと声が上擦る。


ずっと勉強ばっかりで先生に甘えられなくて……

夏休みは一杯甘えたいって思ってたのに……

辛くて、寂しくて、涙が止まらないよ……

「どれくらい、行くんですか……」

しゃくりあげながら聞いた。

でも先生はすぐには答えない。

えっ……

先生…………


「ごめん。少なくても二年。長ければそれ以上になる……」


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