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先生、駄目ですっ……

第15章 カテキョとお嬢様 3

先生が何を言ってるのか、理解できなかった……

二年、以上…………?

嘘……

半年とかじゃないの……

そんなの……


「…………嫌。行かないで……お願い……」

「……ごめん。このチャンスをものにして悠希と結婚できるように成功するから」

「嫌。日本でも研究なら出来るでしょ……二年なんて……無理だよ……」

驚くくらい落ち着いた声だった。
人は驚きすぎると冷静になるんだなぁ、なんてどうでもいいことが頭をよぎっていた。

「悠希……」

先生は困ったような顔して私の頭を撫でる。

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