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先生、駄目ですっ……

第15章 カテキョとお嬢様 3

わかってる……

先生のチャンスなんだってことくらい……

先生が私と結婚するために頑張ってくれてることくらい……

けどっ……!!

二年以上もなんて……

私、高校卒業しちゃうよ……

先生なしで高校生活を送るなんて……

「うわぁぁあああっ!!」

塞き止めきれない涙が溢れて、声をあげながら先生の胸に顔を押し付けた。


「悠希ちゃん……ごめん……」

「夏休みになったら先生とたくさん一緒にいようって……色んな話聞いて欲しかったのにっ!! バカッ!! なんでイギリスなんかにっ!! あぁあっ!! うわぁああっ!!」

駄々をこねる子供のように泣き叫んで、私は先生にしがみついた。

泣き疲れるまでずっとそうしていた。

先生はずっと私のことを優しく抱き締めて、ずっと私の言葉にならない声に耳を傾けてくれていた……

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