テキストサイズ

先生、駄目ですっ……

第18章 鬼の生活指導教師 最終章

母さんに心配かけたくないし、私は阿久津を連れて家を出て近くの公園へいった。

「どないしたんや。いきなり学校飛び出して」

近くの自販機で買ったコーヒーを渡しながら阿久津が笑う。

「どないしたんやって……話聞いてるんでしょ? また説教しに来たわけ?」

「おう。聞いてるで。体育の時間にミサのやつと喧嘩したんやろ?」

「知ってるのにいちいちどないしたんやとか聞かないでくれる? 教師のそういうとこが一番嫌いなの!!」

知ってるくせに説明させる。

イライラするやり方だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ