テキストサイズ

先生、駄目ですっ……

第18章 鬼の生活指導教師 最終章

「動いたらコイツを殺すぞ!!」
「きゃあっ!?」

なんとミサの彼氏は一番近くにいたミサを捕まえて喉元にナイフを突き付けたのだ。

「ちょっ!?」

あまりにカオスな展開に私は言葉を失った。
彼女を人質とかあり得なくない!?

「さすが……卑怯な男のすることはちゃうなぁ……」

さすがの阿久津も驚いてあきれ笑いを浮かべる。

「てめぇの生徒の命が惜しければ膝まづいて両手を床につけろ」

「先生……」

ミサは怯えた目をして阿久津を見詰めた。
命乞いをするような、すがる視線だった。

「しゃあないなぁ……」

阿久津は苦笑いをして言われた通りに膝まづく。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ