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悪魔と天使

第1章 編入


ガラガラーーーーーーーー



「失礼します。」
「どうしたの?」
「サボりに来ました。」
「堂々と言うのね。」



俺は保健室に入り椅子に座った。
今女の保険医と向い合わせだ。



「一ノ瀬 楓です。」
「一城 久美(イチジョウクミ)よ。オタク?」
「違います。まぁよく言われますね。」
「実は変装だったりして。」
「…………」
「え?もしかして、マジな感じ?」
「…………」
「…………」



一城先生は察してくれたみたいだ。
深くは追求しなかったが。
そこは、いい先生だ。



それに、サボりもあっさりと許してくれた。
多分、本物のオタクだったら無理だっただろう。
そこはなんとなくわかった。



「一ノ瀬君ならいつでも来ていいわよ。」
「ありがとうございます。」
「敬語はいいわ。」
「そうする。」



ここ(保健室)にはあまり人は来ないらしい。
いや、来させないらしい。の方があってるな。



後、ここだけの話、一城先生は腐女子らしい。
だからこの学校は最高とか言ってた。
俺には理解できない話だ。


                           

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