悪魔と天使
第1章 編入
春はトイレに行くと言って走ってトイレに行った。
俺はベンチに腰を下ろして、慣れないハイヒールをはいて疲れた足を休めた。
すると二人組の男が話しかけてきた。
『君一人?』
「………」
俺は無視した。
はっきり言って面倒だからだ。
道を聞きたいなら他の奴に聞くんだな。
俺は道なんて知らん。
そう言う意味を込めての無視だ。
『綺麗だね。暇なら俺らと遊ばない?』
「暇じゃないんで。」
『そんなこと言わずにさ。』
「男いるんで。」
『チッ、彼氏持ちかよ。』
二人組は去って行った。
いや、誰も彼氏いるとか言ってないからね?
どこをどう見て女と思うのだろうか不思議だ。
(周りからは女にしか見えてません)
「楓、ごめん遅くなって。」
「もっと早く来い。」
「?」