悪魔と天使
第1章 編入
俺はナンパの事を春に話した。
「やっぱりか....。」
あまり驚いた様子はなかった。
こうなることがわかっていたみたいに。
「分かってたなら一人にするな。」
「ごめんごめん。」
俺達は一度アパートに戻り制服に着替えた。
俺は変装をした。
「なんでオタクみたいな格好してるの?」
「理事長から言われた。」
「あぁ、なるほど。」
春は一人で何かに納得した。
そして俺達は寮に戻った。
春は何故か部屋が5階。
不明だ。
何故5階なのか。
生徒会でもなければ、首席でもないのだ。
不思議に思った俺は聞いてみることにした。
「何故5階なんだ?」
「ん?あぁ、ランキングで2位だから。本当は生徒会に入らなくてはいけないんだが、俺が拒否した。でも、部屋だけはランキングが2位だから5階になったわけ。」
「ランキング?」
「それは、人気投票みたいなやつ。まぁ、抱かれたい、抱きたいランキングだな。」
「は?」
「ここは同性愛が多いだろ?まぁ突っ込むか、突っ込まれるかって意味だな。あははっ。」
驚いた。
生徒会はランキングが上位の人がなる仕組みらしい。
春は抱かれたいの2位らしい。
で、会長が1位。
副会長は抱きたいの1位。
でも、副会長は実はタチらしい。
「って事は春も親衛隊がいるのか?」
「あぁ、俺はしっかり管理してるから大丈夫。」
「ならいいが。」
「会長はしてないらしいけどな。」
それはますます俺の中で要注意人物になったな。
相変わらず春はゲームをしている。
その姿もたまにかっこよく見えたりもする。
ってか、ここ、俺の部屋だけどね。