悪魔と天使
第2章 親睦会
「一ノ瀬、いい度胸だな。罰としてこの問題を解いてみろ!」
そこに書かれた問題は3年で習う所だった。
恥じをかかせようと言うわけか。
いいだろう。
『まさかとけないの~?』
『首席とか言って実は裏口だったりして~♪』
『え~馬鹿なの?』
などと言っている奴がいるが無視だ。
馬鹿に馬鹿と言われる筋合いはないからな。
俺は前に出て答えだけ書いて席に戻った。
「....正解...だ。」
先生は悔しそうに言った。
まわりはギャーギャーうるさかったが眠いので寝ることにした。
「楓、凄いな!」
が、コイツ(悠)のせいで寝ることは出来なかった。
「別に普通。」
「あの問題俺、分からなかった。」
「3年でやるところだからな。」
「え?マジ!?」
「あぁ。」
悠は心底驚いたような顔をしたがすぐに授業を聞き始めた。
だが、俺が寝ようとすると何故か話かけてくる事にイライラしていた。