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悪魔と天使

第2章 親睦会


「まず、話とは関係無い親睦会の話なんだけどね。優勝してくれないかな?」
「何故だ?」
「それはね、他の子だと無理なお願い言っちゃうからだよ♪」
「俺も言うかもしれないぞ。」
「言わないよ。」
「何故そう思う。」
「君は一ノ瀬 楓だからかな。変装してるオタクくん♪」



情報屋は軽く笑った。
俺の変装はばれていたのか。
でも何故?



「でも俺が優勝したら可笑しい。」
「え?そう?」
「そうだ。」



俺は親睦会に出る気はない。
無駄なだけだ。



「じゃあ僕のこと教えてあげる♪」
「どうゆう意味だ。」
「交換条件だよ~♪」
「は?」
「僕の名前教えてあげる。それと優勝はしなくていいよ。10位以内に入ればね♪どう?」



情報屋は少し首をかしげて上目使いで俺を見た。
多分他の男ならいちころだろうな。
俺は違うがな。
でも情報屋の情報は高いと聞く。
なら特か。



「いいだろう。」
「僕の名前は神崎 神南(カンザキカンナ)3年だよ。女みたいな名前だけど男だよ。神南って呼んでね♪」
「生徒会書記。」
「あれ?知ってるの?」
「あぁ、少しな。」



神南ってあの情報屋と同じじゃないか。
自分の名前使ってたとは思わなかった。
普通は自分の名前はふせて別の名前を名乗るはず。
まぁ、自分名前が気に入っているんだろ。


                         

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