悪魔と天使
第2章 親睦会
やっと休憩地点に着いた俺達は昼飯を貰うと急いで食べた。
時間的に余裕がないからな。
「あ、着替えてくる。」
「は?ちょっと...」
俺は悠が喋り終わる前に着替えに向かった。
そこには会長がいた。
今この空間には二人しかいない。
「一ノ瀬か?」
「.....そうですが何か?」
「いや、一瞬誰だか分からなかっただけだ。」
「つまりバカだと。」
「ちげぇよ!」
「じゃあアホ?」
「じゃあって何だよ!後、アホでもない。」
そして沈黙.....。
一番気まずい雰囲気。
喋れよ!
いや喋らなくていいから出ていけ。俺は着替えたいんだよ。
ノンケの男の前なら着替えてもいいがゲイの前で着替える気はない。
ん?
確か前にもこんなことがあったような気がする。
まぁ、気のせいと言うことにしておこう。
「出ていってくれません?」
「何故だ?」
「着替えるから。」
「別に問題ないだろ。」
「チッ.......。」
問題大有りだよ。
コッチ見んな。
素直に言えない俺は何だよ。
今回は隠せる自信はないんだ。
だから出ていって欲しい。
まぁ無理だろうがな。
諦めますよ。
んな訳ねぇーだろ。
ばれるのは避けたいからな。
いろんな手は尽くさせてもらう。
出ていってくれないのが悪いんだからな。
悪く思うな。