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悪魔と天使

第2章 親睦会


俺は後ろから忍び寄り殴ろうとした瞬間会長の髪が少し痛んでいることと染めていることに気づいた。



俺が止まったせいで会長に気づかれてしまい振り向かれた。



「なんだ?後ろから来て。」



ニヤッと笑った顔は何処か見覚えがあった。
つい、俺は聞いてしまった。



「髪、染めてる?」
「.....あぁ。」



会長は少しビックリした様子だったがすぐに返事をした。
何色か気になる。



「茶色だ。」
「は?」



こいつエスパーか!?
何も聞いてないのにわかったのか?
何者だ。



「声に出てるぜ。」
「だからなんだ!」
「あはははっ、お前やっぱおもしれぇ!」



腹を抱えて笑うコイツに俺は何も言い返せなかった。
事実だから。



俺は今の隙に着替えた。
我ながら早いと思う。
今ピンチだからな。



「じゃあな。」



俺は何故か挨拶をして去った。
何かあの人に似ていたからなのかもしれない。
そんなはず、ないのに.....。


                           

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