悪魔と天使
第2章 親睦会
正直俺はランキングなんてどうでもよかった。
ふと、森の方へ目をやると神南が手招きをしていた。
アレを話すのだろう。
俺は見つからないように抜け出し神南の方へ行った。
すると神南は黙々と歩き出した。
後をついていった。
「いい場所があるの。」
「こんな暗闇にか?」
そう、今の時間は20時で辺りは暗くなっている。
「まぁね♪僕は楓ちゃんみたいに方向音痴じゃないから安心しなよ。」
「今日中に帰れるのか?」
「それは分からない。話し込む可能性もあるからね。寝泊まり出来る所だから大丈夫♪僕はバイだけどタチだからね。」
「タチって.....。」
「ネコに見えるでしょ?でもね、僕がタチだと知らないで近づくタチの男を逆にヤるのが趣味なんだ♪」
「趣味悪。」
「ありがとう♪」
「誉めてません。」
やっと目的地に着いた。
だが、ここは以前俺が見つけた小屋に似ているレンガの家だった。
レンガでできているだけで作りは一緒だ。
俺が以前見つけた小屋は木でできている。
「あ、今は一人にしか執着してないから安心して。」
「付き合っているのか?」
「まぁね♪でも僕が受けだよ。」
「タチなのにか?」
「うん。その人ならいいの。」
誰だか気になる所だが、あえて言わず中に入って椅子に座った。
「何から話そうか。」
「探しているやつの名前から。」
「いいよ。」
今俺の心臓はドキドキしている。