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悪魔と天使

第3章 GW


友達にするのは少しアレだが今は仕方がない。
俺のアレを守るために。



俺は悠を思いっきり蹴り飛ばした。



ドンーーーーーーーーー



壁に頭を打って気絶。
は?ちょっと待てよ。俺今手が使えない。
もしかして悠が目覚めるまでこのまま!?



ーーーーーーーーー数時間後ーーーーーーーーー



「イテテ.....あれ?楓!?」
「早くほどけ馬鹿。」
「あ....悪い。」



そのあとは悠が俺に何度も謝ってきた。
俺も蹴り飛ばしたので許す事にした。
心が広いのか?



夜はこっそり部屋を抜け出して散歩した。
満月が綺麗だ。



つい、満月に見とれて誰かが来ているのに気づかなかった。



「金蝶....。」



声がしたので後ろを振り返ると会長が何か切なそうな目で俺を見ていた。



今気づいたが変装するのをすっかり忘れていた。
なので何処からどう見ても金蝶だ。



「金蝶はここの生徒なのか?」
「だったら...どうする。」
「俺はお前をずっと探していた。」
「なんのために?」
「それはまだ言えない。」
「そうか。」



俺達は近くにあったベンチに座り、ずっと沈黙が続いた。



俺は何故か居心地が悪くないような気がした。
安心するような。
なんか懐かしいような。
そうゆう気分だった。



まさか相手もそう思っていたとは知らずに.....。



小さい頃の記憶が少しよみがえる。
確かあの時もこんな風にあの人と満月を見ていた。
こっそり家を抜け出して。






あの人は俺のせいで....。




                         

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