悪魔と天使
第3章 GW
「俺こそ浩を見てない。」
「あ?そう?まぁ、あまり人が居るとこ居ないしな。」
浩は少し眠たそうに話した。
そして立ち上がり俺のところに来ると抱き抱えられベッドに放り投げられるとその上に被さり浩は寝た。
あまりの速さに驚きを隠せない。
俺は固まってしまった。
強く抱き締められ、我に返った。
「おい、浩何してる。離せ。」
「…………」
「....はぁ~...。」
まぁ俺も眠いしいいか。
これは浩の癖だからな。
まだなおっていなかったとは。
「...ホント、綺麗な寝顔だな。」
そう小さく呟くと俺は浩の頭を優しく撫でた。
無駄のない体つき、正直羨ましい。
コイツは恵まれて育ったから。
コイツは何でも手に入るから。
それが羨ましい。
あの人に会う為に寝よう。
夢で会えるから。
いや、夢でしか会えないから。
大切な人に....。