テキストサイズ

純情ゲーム

第1章 Stage1 イージーモード

久々に男の子に話しかけられたのに驚いているのか、長谷川君に話しかけられたのに驚いているのか、はたまた両方なのか知らないけど私の心臓は煩いくらいに脈打っている。

えっと、こういうときってどうやって返したらいいの…!?

私が心の中であたふたしていると、しばらくの沈黙を長谷川君が破った。

「ねぇ長谷川さん、一緒に帰ろ?」

小首を傾げながら言う長谷川君に私は思わず、

「えっと、いやです」

と言ってしまった…。

確かにいやなんだけどね。
もっと他に言い方があったでしょうが!私の馬鹿!!

「え?」

あまりにも予想外という顔をする長谷川君に、申し訳なく思いながらも、全力で教室を飛び出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ