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妄想いろいろ

第2章 妄想2 弟

「んっ!」

後頭部をしっかりと掴まれて、逃げることができません。

ちゅっ
ちゅ…

啄ばむようなキス…

「ン、姉ちゃん…」

抱きしめてくる腕の強さ。

私よりも高い身長…

手慣れたキス…。

今まで拓人を弟としてしか見ていませんでしたが、
一人の男だったのです。

弟は…拓人は、私の事を女として見ていたのだと、この時ちゃんと理解しました。

「っは…俺…ずっと…ずっとっ」

「んっ、拓…人…」

「姉ちゃんの事好きで…」

はぁっ…

唇が、離れました。

「好きで好きで…毎日顔見るのにもドキドキしてて…知ってた?」

「毎日姉ちゃんを想って…苦しかったけど幸せだったんだ。」

「でも…、姉ちゃんに恋人ができた。」

伏し目がちに目線を下げる拓人。

目線の先は鎖骨の辺りです

「ここに…」

「キスマークをつけてきた時、
気が狂いそうになった。
姉ちゃん、全然きづかないからさ…
風呂上がりとかにばっちり見せつけられて…」

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