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俺の恋はどこで間違ったのだろう

第1章  始まり

悲劇のヒーロー?いやそんな言葉で片付けられないほどの失望感。賢者タイムでもこんなになんねーぞ。

しかしこれは序章にすぎなかったのかもしれない。

「ひろしくん!ひろしくん!ってば〜。」

どっかで聞き覚えある声だ。ボーとしてる俺には誰の声かも聞き分けることができなかった。

「よう!」

俺は誰かも分からない人に生半可な返事をした。
もう誰とも話したくない。そんな気分だったからだ

「ひろしくんなんかあった?」

そう言って顔を覗かしてきた。俺は至近距離で彼女の顔を確認した。そいつは幼馴染の一ノ瀬みさきだ
結果生半可な返事は正解だった。こいつとはあまり絡みたくない。

「まぁなんかなかったと言ったら嘘になる。でもお前には関係ない」

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