腐男子のカッコいい日常
第1章 双子の転入生
でも、もし会長が好きな人が出来たら全力で協力するつもりだ。
あ、でも
女ではなく勿論、男限定で。
跡部会長には女の子を好きになってもらいたくない。
同性愛と言う素晴らしい体験をして欲しいからだ。
世間から認めて貰えない同性愛。
親から…家族から反対される。
そして、跡部会長とその恋人の行方は!?
何て素晴らしいんだ!
思わず涙が出てくる。
やっぱり会長は素晴らしい素質を持っている。
会長は素晴らしい人間だ。
でも、相手が中々難しい。
この学校に"受け"を持つ男が余りいないからな……
僕が必死に相手を探している時に
跡部会長が話かける。
「棗、もう時間だ。
仕事は昼にやる。後、お仕置きは……」
「分かりました。
あの跡部会長、理事長に何か聞いてませんか?」
「……、今日はお前のクラスに転入生が来ると聞いている。それと、お前のお仕置きは…」
「転入生?そうですか。
分かりました。ではこれで」
バタン
「あっ!くそ、俺様の話を無視しやがって」
容赦なく生徒会室を出る。
こんな事は、いつもの事だった。
廊下の時計を見ると8時を過ぎている。
結局、生徒会の仕事進まなかったな
まぁ、昼にやれば良いか…
それにしても、転入生が来るなんて聞いてなかった。
まだ、2年になってから1ヶ月しかたってない5月。
こんな時期に転入生か
一体、どんな転入生なのだろう。
そんな事を考えて教室に向かうのだった。