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腐男子のカッコいい日常

第1章 双子の転入生




「棗も相変わらずだなっ!
 見た目は可愛いのに、真面目すぎだ。もうちょっと甘えればいいのによ」

「僕は僕です。貴方こそ、何ですか。だらしない格好は…。風紀を乱す行為はやめて下さい。」


本当はそんな事ちっとも思ってはいない。

シャツがはだけて首筋が綺麗だ
胸も少しチラチラ見え
何て素晴らしい!!
あぁ、もっと乱れてくれ…

でも僕は副会長…
当然そんな事は言えるはずがない。

まあ、僕が注意をしても彼は聞かない。
そこが彼の良いところだ。


「へへ、この格好はカッコいいだろ??」

「全然…格好いいとは思いません。」


めちゃくちゃ格好いいと思います…。
やっぱり、中峰先輩はこの格好じゃなきゃ似合わない。 
いつまでも、その格好でいてください。


「棗はお堅いなー。もうちょっとは可愛い事言えよなぁ。冗談言ったオレがバカみたいじゃん。」


その冗談…素敵すぎます。先輩…。
その、軽い口調も良いです。

やはり、彼も素晴らしい人間に育ってます。
そのうち、素晴らしい"受け"の人間と会うでしょう。
先輩…頑張って青春してください


「僕は授業があるので失礼します。」

「オレも授業あるけど?」

「どうせ、サボるつもり何でしょう??先輩は注意しても聞かない。時間の無駄になります。」

「ちぇー、少しは構ってくれよ。つまらねぇなっ」

「……。どこでサボるつもりです?」

「屋上かな?何でそんな事聞くんだ?」

「貴方の担任の先生に報告するからです。」

「………お前って、ほんと冷血だよな…。」

「誉め言葉ありがとうございます。それじゃ、僕はこれで失礼させてもらいます。」


そんな事もあって僕は急いで教室に向かったのだった。







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