腐男子のカッコいい日常
第1章 双子の転入生
後、教室まで5メートルのはずだった。
やっと、教室にたどり着く…と思ったが
横から、また誰かが走ってくる音が聞こえた。
今日は風紀を乱す奴が多すぎる!
今日は何人注意をすれば良いのか…
「誰だ、また廊下を走る奴はー!?」
「ふ、副会長!?どいてぇー!!」
「えっ?うわぁっ」
ドンっ!
バタバタバタっと大きな音が鳴り響く。
い、痛い…
背中やお尻がズキズキ痛む。
「副会長……すみません。」
「そんな事はいいからどいてくれないか…」
「え?…わっわわわわー!!すみませんっ!!!」
僕に乗っかかっていた彼は急いで立ち上がる。
こんな派手に転ぶ奴は彼しかいない。
「葉山、また貴方は……はぁ。」
「すみません。副会長…」
「もう、良いから…
取りあえず本をどうにかしてくれないか?」
「は、はい!」
彼は葉山(ハヤマ)と言って、ドジで頭も平凡並みで運動もそこそこ。
とにかく、彼は転ける。どこでも転ける。
そして、彼はお気に入りの中に入ってる。
"受け"クラスに入ってる。
貴重な"受け"と言う素晴らしい人間で…
葉山は1年生ながらもドジっこで見た目が平凡、中身も平凡!!
そこが素晴らしい"受け"なのだ!
葉山は身長170ぐらいで、本が好きらしい。
大人しい性格でドジっこ!
萌えまくりです…。
「本当にすみませんでした。副会長…」
「気にするな。
それより慌ててたって事は何か急用だったんだろう?こんな事してて良いのか?」
「あっ!そうだった!!!本当にすみませんでした。失礼しますっ!」
そして、彼はまた走って何処かに消えた…。
……本当は廊下を走ってはいけません。
まあ、いっか。
彼は"受け"だから許そう。
次こそは!教室に着く…と思う。