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ミルクティーひとつ。

第1章 アイスコーヒーふたつ。

眼鏡に嫌でも目立つ緑の髪の毛、きっちりとテーピングされた右手。


「そこをどいてくれないか」

「は…?」

「そこをどけと言っているのだよ」

オレは初めて後ろを振り返った。

まさかと思ったけど、真正面から見たら紛れもない、あのキセキの世代の緑間真太郎だった…。

少々苛立っているのか、眉間に皺を寄せている。

え、マジかよ…。
なんでこいつが、こんなとこいるんだっての…。

「え、あの、なんでどかないといけないわけ?」

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