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不良君達のお気に入り!?

第2章 不良君との再会

近くにあったベンチに座り、待つこと20分。



私の目の前に1台の車が停まった。




「ゴメンね?シーちゃん、待った?」




そう言って、助手席から降りて来たのは健太。




「いいえ、大丈夫です」



立ち上がり、健太の傍まで行くと健太は「ん~!シーちゃんの制服姿可愛い♡」と言って抱きついてきた。




「ちょっと!健太!?」




男の人に抱きしめられた事が無い私はパニック。




ジタバタと健太の腕の中で暴れるけど、全然放してくれない。




それどころか、「イイ匂い♡」と言って首筋に顔を埋めてきた。



イヤ~!


だ、誰か助けて~!




ガンッ!



「痛ってぇ~!」



涙目になり、頭を抱え蹲る健太。



今、凄い音したけど・・・・・



「大丈夫?」と健太に話し掛けようとした瞬間。



「いい加減にしろ」



聞き覚えのある声。



フッと顔を上げると、そこには銀メッシュ君。




どうやら、さっきのガンッ!って音は銀メッシュ君が健太の頭を殴った音らしい。



「大丈夫か?」



優しい瞳で、私に話しかけてくる銀メッシュ君。



その瞳に見つめられるだけで、私の心臓がドクドクと早鐘を打つ。



「・・・・・・大丈夫です」



そう答えると、銀メッシュ君はフッと笑い「健太が悪かったな」と私の頭をポンポンと叩いた。




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