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不良君達のお気に入り!?

第3章 不良君の世界

その後、私達は洋食屋さんで
ご飯を済ませ、私は皆に家まで送ってもらった。



「ふぅ!お腹いっぱい」



こんなに食べたの、久しぶりだな・・・・・



私は「サラダだけでイイ」って言ったのに、皆が「もっと食え!」と色々注文したのだ。



「お風呂にでも入ろうかな」



着替えと、タオルを持ちお風呂場へと向かう。



フッと見ると、留守電ボタンが点滅しているのが目に入った。



誰からだろう・・・・・



ピッ!



「詩音」



・・・・・・・っ!?



久しぶりに聞いた、『あの人』の声・・・・・・



「あなた、こんな時間まで何処行ってるの?遊ばせる為に1人暮らしをさせた訳じゃ無いのよ?分かってるの?あなたが・・・」

ピッ!




もう、聞きたくない・・・・・




あの人は、いつだって・・・・・




黒く、グチャグチャした感情が私の中に広がる。



怖い・・・・・



黒い感情に囚われない様に、自分の身体を両腕で抱きしめる。



すると、シトラスの香りが鼻を掠めた。



「魁人の香り・・・・・」



少しずつ、安心感に包まれていく私の心。



「そうだよ、今の私は1人じゃない」




瞳を閉じ、深呼吸した私は鏡の前に立ちニコっと笑顔を作った。





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