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不良君達のお気に入り!?

第4章 不良君はキス魔!?

暫くすると、「準備が出来ました」と疾風が部屋にやって来た。



「行くぞ」



私の手を取り、歩き出す魁人。



その後ろに、優輝・亮・健太・幸人さん・旬さんが続く。



ちなみに、慎君は爆睡中。



1歩1歩、歩くたびに私の心臓はバクバクと暴れる。




「緊張してんのか?」



優しい声で、私に話し掛ける魁人。



「だって、人前に出るの苦手だ・・・・・・」



ムニュ!



「はいと、あにふるお!」



いきなり、魁人が私の両頬を引っ張ってきた。



「ぷっ!何言ってるかわかんねぇし」



そう言いながら、さらに私の頬引っ張る。



「いひゃい、いひゃい
はなひて(痛い、痛い、離して)」



パッと手を離す魁人。



「う~、痛かった」



頬を擦りながら魁人を睨む。



「お前が睨んでも、全然怖くねぇし」



そう言って、優しく笑う魁人。



「何で、急に頬を引っ張ったの?」剥れながら魁人に聞く。



「詩音が緊張してたから、ほぐしてやったんだよ」



そう言って、再び私の頬引っ張る魁人。



「いひゃい、いひゃい」



じゃれ合う私と魁人。




そんな私達を複雑そうな顔で皆が見ているなんて、私は知る由もなかった。







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