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不良君達のお気に入り!?

第4章 不良君はキス魔!?

広間に着き、ドアを開けた私達の目に飛び込んできたのは
ドンちゃん騒ぎをする不良君達の姿。




中には上半身裸の人もいる。




「皆、どうしちゃったの?」



さっきまで、普通だったのに・・・・・・



「皆・・・・・酔ってる」



「えっ?酔ってる?」



「ん」



そう言って、慎が指差す方にはビールや缶チュウハイの山。



「おぅ!慎、やっと起きたのか?」



ビールを片手に亮が来た。



酔っているのか、顔が赤い。



「詩音、お前も飲むか?」



そう言って亮が渡してきたのは、桃味のチュウハイ。



飲んでみたい気もするけど・・・・・・



でも・・・・・・



チュウハイと睨めっこをする私。



すると、フっと私の手の中からチュウハイが消えた。



「シー・・・・・無理しちゃダメ」



チュウハイを取り上げたのは、慎。



「そうだね、ありがとう慎」



「あれぇ~?シーちゃんと慎って、いつの間に呼び捨てするような仲になったのぉ~?」



酔っ払いの様にフラフラとやってきて、私の肩に凭れる健太。



「健太・・・・・ウザイ」



冷めた目で健太を見る慎。



「別にいいじゃん?俺のシーなんだしぃ~」



「お前のじぇね!」
「お前のじゃない」



見事なハモリを見せてくれた亮と慎。



そんな事はお構いなしに、健太はさらに私にべた付く。



「もぅ、シーちゃんが居なかったから
俺、超ー寂しかった」



頬を寄せ私を抱きしめる健太。



そんな私達を見て2人は眉間にシワを寄せる。




ちょっと・・・・・・・



その顔怖いですけど!




亮なんて顔が赤いから、まるで赤鬼みたい・・・・



「って、誰が赤鬼だ!」


「えっ!?何で私が思った事が分かったの!?」



「全部、声に出てんだよ!」



・・・・・マジですか?



「俺を鬼扱いするとは、いい度胸だな」そう言って、亮は私の頭をグリグリする。



「痛い!痛い!許してくださ~い」




「許さ~ん」



「きゃー!慎、健太!助けてよ」




2人に助けを求めたけど、慎と健太はクスクスと笑っているだけだった。





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