テキストサイズ

炎魔境

第22章 嵐の武闘魔導師!!

ピイトはショックを使用する時の体勢に入り、ドラグの胸元に両の掌を当てると

「嵐魔掌!(らんましょう)」

強烈な一撃にドラグはその場に倒れこむと

「きっ…貴様…!戦い方が気になってはいたが…武闘魔導師か!?」

ドラグは吐血しながらピイトを睨む。

「なんだそれ?オレっちは魔導師だぞ♪」

ドラグは黙って聞いているブル爺を見て

「紫炎術者に武闘魔導師…。ブル!貴様が
動きだしている時点でおかしいとは思ってはいたが…本気で我々に挑もうというわけか!?」

するとブル爺はドラグを見てニヤリと笑う。
そしてピイトは魔力を溜め込みはじめ、ドラグに止めを刺すつもりだ。
しかし倒れこみながらドラグは、自らを覆うように魔方陣を作り出すと

「油断した…さすがに今回は分が悪い。
次は必ず消してやる!覚悟しておけ!!」

ドラグは魔方陣の中へ消えていった。
海底都市に行ったのかとピイトは心配するが

「地底のアジトに帰ったんじゃろう。
あの状態で海底都市入ったところで、セルスにやられとるわい!」

ピイトはそれを聞いて安心するが、海底都市へのルートの魔方陣もドラグが去って消えてしまった。

「あれ?セルス達戻って来れないじゃん…」

しかしブル爺は

「まぁセルスの成長のためには良い機会じゃわい。」

ピイトは理解はできなかったが、ブル爺の雰囲気で戻れる方法はあるとは分かり安心すると、ブル爺は

「パーマ!海底都市はやつらに任せて、
わしらはこの大陸の孤島にある王族の城で
魔鍵の書かっぱらいに行くぞい!」

ピイトは頷き、羽で、ブル爺は光の魔力で円盤を作り出し乗って移動する。

「やれやれ、これは魔力を大幅に削るから嫌いじゃわい。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ