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炎魔境

第23章 七色の光! 賞金首のダメ人間。 

3人はやはりピイトとブル爺の方も気になり、海底都市から脱出しようとするが、魔方陣は消えていた。

「えーっ!!どうしよう…。」

セルスは焦り困った様子。するとメイが

「あっ!あんたの紫炎方陣!!あれでこの天井ぶち抜いて、海に空洞作れない??
空洞出来たらヴーカァーを呼んで引き上げてもらいましょう!」

するとリンが焦った様子で

「でも、万が一距離が足りなかったら…水圧に…。」

一瞬3人は固まるが、セルスはメイとリンを引き寄せ

「まぁいいや。んじゃやるね!」

メイとリンは慌てて止めようとするが、セルスは全力で紫炎術を発動させる。

「紫炎方陣!」

一気に天井をぶち抜き、上を見上げると空が見えた。
メイはヴーカァーの笛を鳴らすと、ヴーカァーが迎えに来て3人を引き上げる。

そして大陸の最西部で降ろしてもらう。

「あれ??ピイトとブル爺いないね。」

セルスはキョロキョロしているとメイは

「あんたバカじゃないの!?失敗してたら死んでたのよ!?」

セルスは笑いながらメイに

「まぁ無事だったんだし良いじゃん♪」

メイは呆れてタメ息がこぼれる。
そしてリンは

「まさかあの二人が…ヤられたなんて…ないわよね…。」

するとセルスとメイは

「それはないでしょ。ピイトに電話してみよう。」

メイはピイトに電話をかけると、繋がってピイトが出た。

「わーっ!メイちゃん!!ちょっ…!」

何やら慌てた様子で、メイは何があったのかと聞いてみるが、ブル爺の声も聞こえる。

「何やっとるんじゃ!このバカ!!
忍び込んでるのに電話の音を出しとくバカおるか!?バイブにせい!!」

「えっ!?バイブって…ジジィのAVで使ってたやつか??」

スゴく賑やかでメイはホッとしたのだが、ピイトが

「あー、メイちゃん。オレっち達、今王族のお城で魔鍵の書をパクリに来たんだけど、バレちゃった♪先にマスターの所に帰っててよぉ♪」

「おい!パーマ!話してないで、この護衛の連中殺っちまうぞい!!」

「んじゃメイちゃん♪後でねぇ♪
雷鳥!…ブチッ…ツーツー」

電話が切れた。メイはセルスとリンに電話のやり取りを説明し、

「あいつ…護衛相手に雷鳥とか使っちゃってたけど、犯罪よね…。殺す気かしら…。」





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