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炎魔境

第23章 七色の光! 賞金首のダメ人間。 

そして3人はその場で休み、ブル爺達の連絡を待っていると、メイの携帯が鳴る。

「あー、モシモシ。お嬢ちゃんか?わしじゃ。」

ブル爺からの電話にメイは、洗脳された騎士団の戻し方について聞くと

「んー、確かに怪魚の言うとおり唯一の可能性はお嬢ちゃんなんじゃが…。七色の光の魔力の術者でないと呪いよりも強い能力である洗脳は解除できん。
まぁ今そっち行くから待っとれ。」

電話を切ると、メイは七色の光という言葉が妙に引っかかる。

そしてまたしばらくするとピイトとブル爺が戻ってきた。

「いやぁ、オレっち達は敵じゃないのに、護衛の連中ったら話聞かないんだもん♪」

するとセルスはピイトに護衛の連中をどうしたのか聞くと

「んー、交渉決裂って事で…いや、このジジィが9割くらいやらかしたんだよぉ!
なぁセルス。この事マスターには黙っててくんないかなぁ…。」

するとブル爺はピイトの話に反応する。

「何言っとるんじゃい!だいたい貴様が携帯の音を切っとけばあんなことには…!
証拠隠滅とかヌかして城ごと破壊しおって…!よけいに目立つわい!」

「なっ…!城を破壊!?大事件だぞ!?
ピイト!!お前どうなっても知らねぇからな!」

セルスは血相を変えてピイトに言うが

「いやぁ、まぁ大丈夫だって♪バレないバレない♪オレっち達はこの世界を救おうとしているヒーローだよぉ。城の1つくらい犠牲になっても仕方ないんだよぉ♪」

セルス達はダメ人間の考えに全く理解出来ずにただ大事にならぬよう祈る。
その時メイはブル爺に七色の光の魔力について

「あのさぁ、七色の光の魔力ってこれの事じゃないわよね?」

メイはベイルスターを海岸に向かって撃ってみると、ブル爺は目を丸くする。

「えっ…?お嬢ちゃん…。そんな能力まで持って生まれちゃってたの…?
光の魔力を扱えるだけでもレアなのに、こりゃたまげた。」

メイはこの能力の珍しさを知り、自分でも少し驚いている。
そして、ブル爺は七色の光の魔力を攻撃に使っていたメイに本来の使い方を説明する。

「本来その魔力は薬みたいなもんなんじゃ。様々なキズや状態異常を癒す魔力じゃ。例えば七色の内の緑を発動させると毒を消す効果が生まれる。まぁ色の説明は今度するが、今回の洗脳は最悪の異常攻撃じゃが七色全てを浴びせてやれば治るはずじゃ。」

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