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久しぶりの休日をむかえたセルス達は、休日の使い方をそれぞれ考える。

メイの部屋では

「リンは今日はどうするのぉ？」

メイの問いにリンは浮かばない表情をして答える。

「わたしは今回の戦闘で、まだまだ修行不足を痛感させられたわ。自主トレってやつかしら。」

メイは今日くらいは息抜きすることを薦めるが、リンは修行の準備をして出発してしまう。

メイは頬を膨らまし、ブー垂れた表情でセルス達はどうしてるかと、セルス達の部屋を訪れると、部屋ではセルスが、あの悪党を慰めていた。

「なぁ。ピイト…そんな落ち込むなよ。」

すると布団にくるまり、顔をパンパンに腫らしてシクシク泣いているピイトは

「うっうっ…ｸﾞｽｯ…だってよぉ…。オレっちだけ卵の見張りなんてあんまりだよぉ。
あのジジィ！絶対にぶち殺してやるぅ！」

それを聞いたメイは、セルスを街に誘うと

「うん。メイ行こうか。オレ休日に街で遊ぶなんてしたことなかったから。」

その楽しそうな会話を聞いているピイトはさらに泣き出すが、二人は無視して部屋を出る
。
メイはセルスに

「じゃあわたしも準備してくるから、待っててね。」

セルスは頷き、一階に降りるとブル爺は魔鍵の書を読んでいて、カヴァーリはパソコンに向かいギルドの仕事をしている。
ブル爺はセルスに声をかける。

「おー、セルスよ。あの童貞はどうしとる？」

セルスはピイトが泣き止まずに大変だと告げると、ブル爺は笑いながら

「ワーハッハッ！あのバカ、ザマァ見やがれ！しかし30歳過ぎたおっさんが休日仕事になったくらいでメソメソしやがって…！」

セルスはあのウソ泣きを演じた卑怯なブル爺を細い目で見て、このじいさんもダメ人間だと確信する。

そしてメイが降りてきて、お待たせと声をかける。
メイは白のワンピースを着て、麦わらの帽子を被り、とてもキレイだった。

「う…うん！んじゃメイ行こうか。」

セルスは照れながらメイに言うと、横からブル爺が、カヴァーリに

「良いのかい？おたくの娘さん今日大人になってしまうぞい。セルスのヤツもうビンビンじゃよ。」

セルスはブル爺に突っ込む。

「んな事するか！それにビンビンじゃない！」