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炎魔境

第3章 カヴァーリ王国騎士総団長

「騎士の業務には危険区域の調査や新たな危険区域を申請する仕事もあるのだが、この世界の危険区域が、ここ1年で急激に増加している…
このクーストル大陸の危険区域は地底湖のみだったのだが、最近危険区域の申請のあったコルト山へ私達が調査に行った時
そこには新種の生物がぞろぞろといて、驚いた事に言葉も喋れる。
そこの生物を1体捕獲出来たのだが、その際戦闘中に不覚にも猛毒にかかってしまい、怪魚の鱗が必要だったというわけだ。」

そしてカヴァーリは続けて

「ここからが重要なのだが、その時の調査で騎士は14人死んでしまった。
そこまで犠牲を払った生物は今も生かして生体調査隊が調査してるのだが、その生物は
『紫の炎術者を何処に隠した』
とずっと叫んでいるらしい。
その紫の炎術者とは…この世界地図から消された島、通称魔境。
そこの王の事だ。
まぁ私も少ない文献に目を通した程度で詳しいことは分からないのだが…
今回の死者の数でも分かるとおり、騎士が足りない!
我々は強く正しく生きている人材を求めている。
セルス君。
来年度から騎士学校で学んで、我々の救世主となることを期待している。
では!3ヵ月後クーストル城下にある騎士学校で君を待っている!」

そういってカヴァーリとメイはホーポス村から帰っていった。

そして3ヵ月が過ぎセルスは騎士学校に入学する。

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