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《3ヶ月ほど前》

セルスは剣術の練習も兼ねて夕食の狩りをしに出掛けていた。

『うーん…今日は一角猪を狩って孤児院で鍋パーティーしようかな♪ｼｼｼｯ(笑)』

鍋パーティーを想像しワクワクしながら、孤児院のある『ホーポス村』から北東に位置する森へと歩いていた。

その森で生息している一角猪という生物は、その森の中でも狂暴で、突進され額の角で人間が一突きされたら、とても生きてはいられない。

だが、セルスの剣術の腕前は、独学とは思えないほど強く、才能なのか、気配の察知能力や洞察力は並外れている。

森へ入って、さらに東へ歩くとさっそく一角猪がセルスへ猛突進してきた！

セルスはジャンプし、木の枝に片手でぶら下がり、もう片手で剣を抜くと、その一角猪の腰の辺りを一突きで、あっさり狩ってしまった。

「これはでかいなぁ…10人分位食べれそうだ♪」

嬉しそうにその猪を引きずって帰ろうとすると、なにやら東の方へ走っていく人影が見えた。

「あっちはたしか…地底湖…危険区域じゃないか！？」