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炎魔境

第5章 ルマーラ遺跡

いよいよクーストル大陸巡りの当日

騎士学校の入学生は城下町の入り口に集合し、
みんな1週間前の不安感も忘れ、ちょっとした遠足気分なのか、
わいわい賑やかだ。
そんな中で、やはり…あの男は

「いやぁ…セルスよ。
お前覚悟は出来てるか?」

ピイトが何やら真剣な表情で話しかけてきた。

「うん。ここ最近は異様に危険区域も増えてきてるからね。
いつでも戦闘出来るように覚悟はしておかないとな…」

とは言ったものの、セルスもさっきまではちょっと遠足気分で浮かれていたが、ピイトの一言で気持ちを引き締めた。

「ん??戦闘?まぁ…戦闘と言えば戦闘なんだけど…セルス理解出来てる??」

そうピイトが言うと、セルスはちょっと疑問に感じ

「ピイト?なんか意味深な言い方だな。ちゃんと説明してくれよ。」

するとピイトは小声になり、セルスの耳元で

「いいか、3日間だぞ!集団とはいえ、3日間を男女が生活を共にするんだぞ!」

セルスは、うんうんと首を縦に2回振って頷く。

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