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炎魔境

第8章 覚醒!!紫炎術者

「セルス君…君には助けて貰ってばかりなのに、本当に申し訳ない!」

頭を下げるカヴァーリにセルスは

「いえ、ああなった時点で分かってた事ですから…。メイにもよろしく言っておいてください。」

そしてセルスは村へ帰ろうとすると、何やら騒がしい声や音がこっちに向かってくる。

「いたぞぉ!魔王の血族だぁぁ!」

セルスとカヴァーリは突然の事態に動揺する!

「なぜバレてる…!はっ…!まさかテントでの会話を団員に聞かれてたのか!!
セルス君!君はこれを持って北西にあるクートルス港へ行き船で逃げるんだ!!」

袋を覗くとお金と船のチケットが。セルスは

「でも、カヴァーリ総団長が危ないのでは?」

するとカヴァーリは

「こんな事態のために用意しておいて良かったよ…セルス君!君は人間を滅ぼすような人じゃない!救う人だ!だから、君は生きるんだ!早く行け!」

それを聞いたセルスはカヴァーリが団員を
くい止めてる間に北西へ走ってく。

そして…港へ着きチケットを見せ船に乗り込む。
そして出航する直前!

「セルス~!親友を忘れてるよぉ♪」

本を片手に急いで船に乗り込むピイトは
大騒ぎの時に走り去るセルスを追いかけたらしい。さらに

「え~!クルクルパーマも来ちゃったの?」

船にすでに乗り込んでいたメイは、カヴァーリが先回りさせて、セルスが来たら乗るようにと、予め準備していたらしい。

「みんな…オレ…人間じゃないんだぞ…一緒にいたら、総団長のように巻き込まれて…」

セルスの弱気な発言にメイは

「パパは大丈夫!パパも騎士団辞めて逃げるルート確保してあるの♪」

それを聞いてカヴァーリ総団長の情の深さを知り、セルスは感激すると、さらにメイは

「それとあんたが人間かなんてどっちでも良いの!
あんたはセルスでしょ!」

ピイトはメイの言葉に黙って頷き、
セルスを見て笑顔でピースする。

そしてセルスは2人の優しさに感激して笑顔で返す。

そして…

3人は口を揃えて

「出航ぉぉ!!」

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