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炎魔境

第11章 紫炎術者セルスvs童貞焼きそばピイト

カヴァーリとメイは3階の部屋に戻り、セルスとピイトは寝る準備を済ませ、部屋の灯りを消し、それぞれのベッドに入ると、

「なぁ…セルスよぉ。なんて言うか…気にするなよ。」

ピイトは自責の念に駆られるセルスを気にかけると、セルスは

「メイやピイト、それにカヴァーリマスターが優しくしてくれてオレは助かってるし、本当に感謝している。
けど、やっぱりオレ自身人間ではなく、その人間じゃないオレと一緒にいて、危険な事に巻き込んでしまうかもと思うと…辛くてさ…。」

セルスは声を震わせながら自分の今ある大きな不安をピイトに告げるが、

「でもよぉ…。メイちゃんも言ってたろ?人間とかそんなの問題じゃないって。
セルスは美味しい物を美味しいと思うだろ?面白いと思ったら笑うだろ?
辛い時には泣くし、ムカついたら怒る…オレっちもそうだ!
まぁ何が言いたいかと言うとメイちゃんもオレっちもマスターもセルスが大好きなんだよ。そういった気持ちを表現出来たり感じたりってオレっちもセルスも同じなんだよ。
仲間ってのは人種じゃないんだ。
そもそも親が違うだけで、セルスに何の罪もないんだよ♪
これから先、この仲間といて、危険な事に出くわしたら、オレっちは全力で助けるよ♪」

セルスは、ピイトの深い言葉に感動し、元気を取り戻し、いきなり吹き出した。

「あれ?オレっちガラじゃなかったかな(笑)ハズカシー(照)」

「ピイト…。やるじゃない♪」
 
それを部屋の外からこっそりメイが聞いていて、元気を取り戻したセルスにホッとした。

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