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炎魔境

第13章 滅びた城『メルゾ城』

3人はスラグの街へ戻ると、
何やら街の中が騒がしい。

3人は何あったのかと騒がしい方へ向かうと、街の中心の広場に人混みができている。
人混みを掻き分け様子を見ると、カヴァーリが剣を構えて、ガラの悪そうな連中に囲まれている。

「テメェが生意気なアマのギルドのトップか!
うちの下っぱシメたくらいで図に乗るなよ!
強奪ギルド<ディザイア>を知らんわけじゃないよな!」

見物人の話を聞くと、どうやらメイが原因で老夫婦を捕り逃がした事を下っぱがボスにチクり、夫婦の帰りを待ち伏せていて、
それをカヴァーリは助けたらしい。
するとセルスがカヴァーリに声をかけ、助太刀に入ろうとする。

「カヴァーリマスター!」

するとディザイアのボスは何かに気付く。

「えっ…カヴァーリって…まっ…まさか、
クーストル騎士総団長の…?」

するとカヴァーリは「元な。」と一言言うと。

ディザイアのボスは舌打ちをして、ギルド員達を引き連れて帰っていく。

そして、老夫婦がカヴァーリにお礼を言って、家へ戻ろうとすると、カヴァーリが老夫婦を引き止める。

「あの、お1つお伺いしたいのですが、なぜあなた達は、強奪ギルドに目をつけられたのですか?」



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