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炎魔境

第16章 いざ魔境へ! 

それを聞いたセルスはベッドの方に歩き、ベッドに横たわっている者を確認すると、驚き後退り、それを見た3人もベッドに向かい確認すると

「な…!これで…生きてる…の…?」

横たわっている者は左腕、右足がなく、左の顔面の目から頭部が無くなっている。
4人を確認し、話し出す。

「私が魔境の王…クルスだ。
セルスよ…。私が生きてる内に会えて…
ホントに良かった…。」

するとセルスはなぜ自分の名前を知ってるのかと聞くと、どうやら孤児院の院長が付けた名前ではなく、院長が拾った時に名前の書いた手紙も母親が置いていったらしい。
そして、魔境の王クルスに魔境の封印の話を聞くことにする。

「魔境の封印…。確かにそれは私がキーヴァに頼んだ。
大昔の話だが、紫炎術者は亡くなると、その紫炎の魂が新しい命を作り誕生するんだが、先代の紫炎術者が地底に封印した生物の神が16年前に紫炎の封印を破り地上に出てきた。
やつらは危険だ。この世の中の人間全てを抹殺しようとしている…。
その原因は人間にあるのも確かだが、私は
人間の弱いこと、卑怯なことを知っている。だが頭が良く、優しい部分も知っている。
みんなは勘違いしているが、そんな人間の未来を守り、協力するのが紫炎術者の使命なんだよ。
もともと紫炎術者とは、地球と太陽が作った守護神だと言い伝えられている。
太陽の赤、地球の青…誕生したのが紫炎術者だった。」

それを聞いたピイトは

「セルスって絵の具みたいなやつだなぁ♪」

すかさずカヴァーリはゲンコツ、メイはビンタをピイトに入れた。

「イテテっ…。
冗談通じない親子だなぁ…。あー、ゴメンね♪
セルスの親父さん。続けて♪」

ピイトを見たクルスは懐かしい感じがしたのか

「その顔…まさか…!キーヴァの…?」

ピイトは頷くと、クルスは涙を流しながらピイトに謝罪をする。

「本当にキーヴァには…君の父親には申し訳ない事をした。
この魔境の封印なんて頼まなければ、君の父親は…死なずに済んだのに…。」

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