テキストサイズ

炎魔境

第17章 コルト山の頂上

4人は魔境からメルゾ大陸に帰ると、
カヴァーリは以前敵に毒を喰らった場所を思い出すかのよう呟く。

「コルト山頂かぁ…。」

魔境の王のクルスとの会話に戻すが、向かって欲しいという場所はコルト山だった。
クルスはセルス達に

「セルス達はこれから大陸の移動を繰り返し、地底生物との戦闘は避けられない…。
そこで、私が以前王族会議の際に移動で使っていたペットを授けたい。」

するとセルス達はペットで大陸を移動?と不思議に感じると

「名前はヴーカァー。魔境の怪鳥だ。
ヴーカァーを呼ぶ笛があるのだが、
魔境の封印の際に数少ない人間の友に笛を預けてある。
その友はコルト山の山頂に住んでいる。」

それを聞いてカヴァーリは

「しかし、コルト山には現在モンスターが
住みついていますが、それは…?」

するとクルスはカヴァーリにも謝罪をし、

「ヴーカァーも現在はコルト山に住んでいて、山頂まで辿り着いた狩人などに見つからないように私が部下を放った…。本当に申し訳ない。」

セルスはコルト山なら、ルマーラ遺跡の渦から近いから、ここからルマーラ遺跡に出ようと言うと、クルスは首を横にふり

「もうメルゾ大陸への帰りの渦しかない。
もともと、セルスの母親が魔境に来る手段で作ったものだが、母親がいなくなりセルスが会いに来るためだけに開けておいたのだ。
他の大陸へ向かった地底生物があちこちから渦に入り込んで来たらマズイので、セルス達が帰ったらこの魔境の渦は完全に塞ぐ。
そして、今後魔境へ向かう方法はヴーカァー
を使うといい。ただし、地底の神との戦いが終わってからな。」

クルスはそういうと、魔境の、長居は危険だと、帰るようセルス達に告げ、笑顔で

「いってらっしゃい。セルス。」

と告げる。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ