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炎魔境

第17章 コルト山の頂上

そして、4人は一旦スラグの街に戻ると、
カヴァーリは

「コルト山の新種生物がクルス王の部下なら安全だな。
出来れば私はここに残りたいのだが…。」

どうやらギルドの依頼のメールが届いたらしい。
そしてピイトも残りたいと言ってきた。

「いやぁ、オレっち今回ギルドの依頼のお手伝いしようかなぁ♪
セルスとメイちゃんで行ってきなよぉ♪」

セルスとメイはピイトは依頼とかめんどくさがりそうなのに…と思いながらも頷き

「じゃあメイ。明日出発しよう!
ところで依頼とはどういう内容なんですか?」

と聞くと、どうやらこの街の花屋からの依頼で、メルゾ城の近くの丘に
<マーブルフラワー>という珍しい花が咲いているらしく、それを摘んで来て欲しいとの依頼らしい。

「まぁ討伐とかの依頼じゃないから心配しないで大丈夫だ。
それより、セルス君とメイは気をつけて行くんだぞ。連絡はマメに取り合うことを忘れるな!」

そしてそれぞれ明日の準備をし、休息をとる。

そして翌朝を迎える。

「んじゃセルス~!メイちゃ~ん!気をつけてねぇ♪」

セルス達は見送りをする2人に手を振りメルゾ港からクーストル大陸を目指し出港する。

そして、セルスとメイはクーストル港に到着すると、メイが

「コルト山はルマーラ遺跡を過ぎてずっと南ね。とりあえず馬車を手配するからセルスは顔隠した方がいいわよね。」

するとメイはニット帽と眼鏡、付け髭をセルスに渡すと

「メイは準備良いなぁ♪クーストル大陸はオレ狙われてるの忘れてたよ(笑)」

メイは呆れて

「セルスの事だから忘れてると思った…。
馬車が来るまでに装着しといてね。」

しばらくすると馬車が到着し、2人はコルト山を目指すのだった。

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