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炎魔境

第17章 コルト山の頂上

すると老人は

「乗れだとよ。ヴーカァーは喋れないが、言葉は理解出来る。大陸を言えば運んでくれる。」

そして3人はヴーカァーに乗り、メルゾ大陸を告げると、ヴーカァーは猛スピードでメルゾ大陸へ向かう。
そして老人はセルス達にヴーカァーを使う際の注意点を話す。

「ヴーカァーなんじゃが、これは1日1回しか乗れん。1回乗り移動し降りると、ヴーカァーはまたコルト山の穴に戻り、休息を取る。
存在を人間に見られない様に魔力で自らを隠してるんじゃ。
だから移動の際は考えて使うんじゃぞ。」

そしてセルスは老人の名前を訪ねると

「そうじゃった。わしはブルじゃ。
ブル爺と呼んでくれ。」

そして、3人はメルゾ大陸のスラグの街の少し南で降りる。
そしてスラグの街のギルドのアジトへ案内すると、カヴァーリとピイトは仕事を終えて、すでに戻っていた。ピイトはブル爺を見ると慌てて

「あっ…ジジィ!ここまで追いかけて来やがって…!セルス。まさかオレっちが一緒だと喋ったのか!?」

セルスは2人の状況を把握出来ないため、
頷くが悪気は全くない。
ブル爺はピイトに怒りが燃え上がっている。

「フッフッフッ…ようやく見つけたぞ!
童貞パーマめ!さぁ!早く返してもらおうか!?」

するとピイトはブル爺に

「童貞パーマだと!?キンタマみてぇな頭しやがって!
あれ返そうと思ったんだけど、山登りしんどくてさぁ♪
ジジィゴメンなぁ。とっくに捨てちまったぁ♪」

セルス達は2人は以前からの知り合いまでは
理解したのだが、何があったか訪ねると、
ブル爺が答える。

「コイツは1年前コルト山のあの場所で、わしから魔法を学んでおった。
認めたくはないが、こやつセンスずば抜けてての…。魔法はイメージが重要じゃ…。
こやつの変態…想像力は天性じゃ…。雷魔法の基礎を教えたんじゃが、簡単な
もんじゃないのに、あっさりクリアしおって魔法を教えた最後の日にコイツはわしの大事な物を盗んだんじゃ!」

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