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教室が静かになる。

「もうっ、二人とも遅刻は駄目ですよっ！めっ！」
と、先生が言う。…なんだこの先生。
二人は素直に頷き、席へ向かった。

凛くんは廊下側の一番前。
鏡夜くんは私の…斜め前、だった。

鏡夜くんの後ろの忍くんかこそこそしながら何か言っている。

「鏡夜殿…また遅刻ですか…」
「何。説教？」
「違いますけど…転校生が来るって言いませんでした…？せめてもう少しはやく…」
「や。その転校生とやらはほぼ毎日顔合わせてるし。」
「………はい？」

あれ？……今…？

「ちょ、ちょっと待って!?」
「なんだよ。」
「なんだよ。じゃなくて!!なにフツーに言っちゃってるの!?」
「毎日顔合わせてるとしか言ってねーよ!?」

「……お二人はそういう関係で？」

忍くんが口を開いて聞いてきた。
多分、その…付き合ってる～とかそういうことをそういうことを想像したのだろう。

「ない!!ない!!」 　「これとそーいう関係は持ちたくねぇな…」

二人同時に言った。
…なんか失礼なこと言われた気がする。