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Solitude lonel

第1章 やけに長い一日

気づいたら公園にいた。

いつでも夜逃げできるよう、セットしておいたキャリーバッグを持って。

薄着のまま外に出てきてしまい、異様に寒かった。


「……ほんとに、最悪だなぁ…」
呟いて、もう死んでしまうのではないか、なんて思った。

「それもいいかなぁ……」

うつろうつろ、自分の手を見つめる。

ここで眠れば寒さやお腹のすきすぎで多分死ぬんじゃないか(笑)

……てゆうか最近、バイト詰め込みすぎて寝る暇なかったからまじで眠い…。

うん。


寝よう。



寝て楽になろう。



明日の朝刊には「公園で女子高校生凍死!自殺の可能性が」なんて見出しで載るのかな。いやそれはないか。てゆうか絶対嫌だ。公園で凍死とかなんかださい。


……死にはしないけど寝るだけならいいよね?

そう思って私は目を閉じた。


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