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「だって、冗談でしょ?」

第2章 「大きくなったら絶対イケメンになるよ」

「今日、何時にあがりますか?」


...え?


ポカンとしていると、顔を真っ赤にした少年はまた繰り返す。

「今日、何時で仕事あがりますか?」

「え...っと、あ、あと2時間だけど...」

必死な顔に戸惑いながらも答えると、少年は身を乗り出してきた。

「待ってていいですか!」


...え?


再びポカンとしていると、私の腕を掴む力が強くなる。

「俺、待ってるんで...良かったらどこかでお話しませんか?」

唖然とする私をよそに、少年はノートの切れ端に名前と携帯番号を書いて私の手に握らせた。

「じゃあ俺、待ってますから...」

視線をオムライスに落として、赤面したまま少年は呟いた。

私はメモを握ったまま、休憩室に駆け込む。

え?え?

うそ、冗談でしょ!?

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