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「だって、冗談でしょ?」

第3章 「君何年生?」「1年生です!」

ちゅ、と小さな音がして、その感触は私の唇を離れた。

驚いて動けないでいると、目の前の少年はイタズラが成功したような笑顔を見せる。

「ちょ、なにす...」

言いかけた瞬間、少年の腕が私の首に回され、頭を引き寄せられた。

少年に覆いかぶさるかたちで再び唇が重なる。

彼の唇は角度を変えて何度も重ねられ、少しずつ動きがついてくる。

「...んっ...ふ...」

やがて唇を割って、温かい舌が入ってきた。

私の口の中を掻き回し、クチュクチュとした音が静かな公園に響く。

「...っん」

何この子。
すごくキスが上手い...

今まで付き合ってきた誰よりも、確実に上手い...

ベンチに腰掛けていても、腰のあたりが熱く痺れてきて...

私は抵抗する気力もなく、ただ小さな身体と舌に全てを委ねてしまった。

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